「最速のプロセッサを目指した20年の戦いと今後の半導体産業の行方」

講師: 斎藤光男氏  (株)東芝セミコンダクター社 首席技監


  第55回IP・設計委員会セミナーが11月11日18時
  から東京都千代田区一ツ橋の日本教育会館
  にて行われました。
  
 講師は(株)東芝セミコンダクター社 首席技監の
 斎藤光男氏にお願いし「Cell Wordを夢見て」という
 サブタイトルでお話して頂きました。
 

       その骨子は次の通りです。
    

東芝セミコンダクター社 首席技監の斎藤光男氏
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   講師略歴:
   1974年3月:東京大学電子工学系大学院修士過程終了。
     同 年4月:(株)東芝入社 総合研究所情報システム研究所配属
             日本語処理の研究に従事、日本語コンピュータ、日本語ワープロ、DTPシステム等
    1984年3月: MITメディアラボ留学、マンマシンインターフェース、3次元グラフィックスの研究
    1985年10月: 帰国後、AIプロセッサ、3次元グラフィックスチップ、マイクロプロセッサの開発
    1997年4月: システムLSI技術研究所所長、Emotion Engine開発の指揮をとる
    2001年7月: セミコンダクター社首席技監、ブロードバンドシステムLSIプロジェクト、プロジェクトリーダー
    2007年7月: セミコンダクター社首席技監 執行役常務待遇,先端SOC技術責任者
 

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 ●プロセッサ事始:
   1985年AIブームに便乗して新しいプロセッサを作ろうとプロジェクトを立ち上げる。
   当時はAIブームとRISCブームの最中、これが長いプロセッサとの戦いの幕開け。
   1987年、最初のプロセッサはボード版、
   1988年、東芝初のRISC?プロセッサ開発、同年最初のTRONプロセッサTX1を開発。
   1990年GLプロセッサを開発したが商売にならず。
   1991年GLプロセッサの改変版をS社へ提案、商売にならず。
   1993年シリコン・グラフィックス社とRISCプロセッサR8000を共同開発。
   1995年組み込み用RISCプロセッサTX39を開発。
   
 ●3次元グラフィックス:
    ちょうどAIワークステーションを始めたころの1996年、会社の食堂でばったり出会ったメンバーと3次元
    グラフィックスチップの開発を始めた。
     当時3次元グラフィックスは世にまれだったが、1988年に完成。発売と同時に新規PCメーカをはじめ様々な
    会社が興味を持ったが、PC用の明快なアプリがなく全てうまく行かなかった。
   
 ●久夛良木さんとの出会い:
    1994年12月発売のプレーステーションが大成功。 初代プレステのGPUは東芝だったがCPULSIは米国の
   LSI Logic社製だった。 次世代機はCPU用LSIも東芝でやりたいと考え、SCEへアプローチ。
   高速浮動小数点ジオメトリエンジン(GTE)にSCEが興味を示し、1996年シリコンバレーの東芝現地法人に
   技術者を確保し開発開始。
    これが東芝にとって本当に成功した最初のハイエンドプロセッサ。1999年3月次世代プレステ技術概要発表、
   大反響を呼ぶ。2000年3月プレステ2発売。
   
 ●プレーステーション2を超えて:
    単なるゲーム機用のエンジンであってはいけない 将来の新しいプロセッサを目指すということで、SCE、IBM、
   東芝で2001年3月共同開発の報道発表、オースチンに集結し本格的に開発開始。
    2005年2月ISSCCで発表、世界的大反響を呼ぶ。2006年9月IBM Cellベースのスーパーコンピュータを受注、
   11月プレステ3発売。CellはRISC以来の新しい方向かもしれない、何年か後に歴史が証明するだろう。
  
 ●今後半導体はどうなるか?:
    約10年ごとにStandardizationとCustomization が繰り返されるという牧本理論が当てはまりそう。
   1987年頃ASIC,RISCプロセッサ時代の幕開け。 92年頃からプロセッサが再び大規模開発への道を歩みだし、
   97年頃から標準プロセッサの時代に。
   
    現在(2007年頃)の半導体技術の置かれた状況は、ちょうど標準プロセッサの時代からSOCの時代への移り
   変わりの時か。
    製造技術も変革点を迎え、シュリンク追求から3次元実装技術等の進展によりパラダイム変換の可能性。  
   SOCの時代は再び大競争の時代となる。 アイデアで勝負の時代になり、ベンチャー企業にも活躍の場が
    広がるだろう。

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IP・設計委員会:バックナンバー
第55回 IP・設計委員会セミナー
2008.11.11
JASVA通信91号に掲載
IP・設計委員会・レポート
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    ★過去にご講演いただきました講師の方の連絡先はこちらより参照いただけます。
                                              
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「最速のプロセッサを目指した20年の戦いと今後の半導体産業の行方
〜Cell Worldを夢見て〜」


講師: 斎藤光男氏  (株)東芝セミコンダクター社 首席技監


    (社)日本半導体ベンチャー協会(JASVA)主催、第55回IP・設計委員会開催のご案内をお送りします。
     
   今回は(株)東芝セミコンダクター社 首席技監の斎藤光男様にご登場いただき、「最速のプロセッサを
   目指した20年の戦いと今後の半導体産業の行方〜Cell Worldを夢見て〜」の テーマでお話をいただきます。
      
  講演内容;
     Cell Broadband Engineがプレーステーション3のプロセッサとして大きな話題を呼びましたが、ここでは
    そのコンセプトと、そこに賭けた思い、世界のプロセッサ動向に与えたインパクトを説明します。
    
     この開発は5年以上の歳月と、500億円の費用、400人以上のエンジニアをかけた大プロジェクトで、
    最速のプロセッサを目指したものでした。なぜこのようなプロジェクトが可能になったのかを、20年以上に
    わたるプロセッサ開発の歴史と、プレーステーションとのかかわりを中心に、その経緯を開発物語的に
    述べます。
    
      さらにCell B./E.の評価結果、その技術を使ったSpursEngineのアプリケーション、及びその夢見たCell
     Worldを紹介します。
    
      最後にこれらのプロセッサが今後の半導体産業とどう関連しているか、また半導体産業を発展させる
     ために今後何をなすべきかを考察し,その際に大企業におけるプロジェクトとベンチャー企業における
     プロジェクトの得失を論じます。
    
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  講師略歴:
   1974年3月:東京大学電子工学系大学院修士過程終了。
     同 年4月:(株)東芝入社 総合研究所情報システム研究所配属
             日本語処理の研究に従事、日本語コンピュータ、日本語ワープロ、DTPシステム等
    1984年3月: MITメディアラボ留学、マンマシンインターフェース、3次元グラフィックスの研究
    1985年10月: 帰国後、AIプロセッサ、3次元グラフィックスチップ、マイクロプロセッサの開発
    1997年4月: システムLSI技術研究所所長、Emotion Engine開発の指揮をとる
    2001年7月: セミコンダクター社首席技監、ブロードバンドシステムLSIプロジェクト、プロジェクトリーダー
    2007年7月: セミコンダクター社首席技監 執行役常務待遇,先端SOC技術責任者

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        _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 第55回 IP・設計委員会 セミナー /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
       
日 時 2008年11月11日(火) 18時〜20時
場 所 :日本教育会館 701号室
       東京都千代田区一ツ橋2-6-2 TEL03-3230-2831  案内図
http://www.jec.or.jp/koutuu/index.html
     
テーマ・講  師:「最速のプロセッサを目指した20年の戦いと今後の半導体産業の行方
                                       〜Cell Worldを夢見て〜」
 
            斎藤光男氏 (株)東芝セミコンダクター社 首席技監

参加費:JASVA会員は無料、非会員は5,000円
申込締切: 2008年11月7日(金)
定 員:60名(定員に達し次第締め切らせていただきます)
    
申込方法:「第55回IP・設計委員会セミナー参加希望」と明記の上、
〜〜〜<第55IP・設計委員会セミナー参加希望」>〜〜〜〜〜
 ・会社名:
 ・部 署:
  ・役 職:
 ・氏 名:
 ・連絡先:Tel               Fax
       E-Mail
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     を記入してJASVA事務局(infojsv@jasva.org)までメールにてお申し込みください。
      ※確認後、登録完了のメールを返信いたします。

           
  
 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/皆様のご参加をお待ちしております。_/_/_/_/_/_/_/_/_/_//_/_/_/_/_
    
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2008.11.11 
第55回 IP・設計委員会のご案内
終了しました。レポートは下記。